それは反則・・・

倉敷ペニーレーンのライブの最後の曲でそれは起こった。

 

今回のツアーでは、毎回たろうさんがスティーブさんの今回の故郷への旅についてMCで説明していた。

スティーブさんのサロードに別所さんのタブラ。私はタンブーラーを弾いていた。

最後の1曲ということで、たろうさんのバーンスリーが加わり、演奏が始まる。

 

今回のスティーブさんは、どのステージも本当にすばらしかった。いつも素敵なのだけれど、今回は何だか違っていた。

曲が盛り上がってきた所で、ふと聞き覚えのあるフレーズが挟まった。何の曲かわかった瞬間、ぶわっと、感情が高まる。

 

スティーブさん・・・それは反則! 

たろうも思わず動きがとまる。

 

どれほどの思いを込めて、その曲を弾いているのか、そこまでのストーリーがあまりに長く、切ないもので、それがわかるだけにたまらなかった。

 うさぎ追いし・・・。

 

「まさかあそこで、あの曲とは」演奏後、スティーブさんと話す太郎。

「この曲を入れようと思って、ずっと練習してたんだ」ニコニコ笑うスティーブさん。

やられた。やられました。

・・・よかった。

ありがとう。