佐島を目指す

「隣りの島までフェリーで渡り、そのあとは橋で佐島に渡る」

以前見たHP情報の記憶を頼りに、佐島の隣りの島、生名島行きのフェリー乗り場をさがす。行ったり戻ったりして、目的の乗り場に到着。

どうやら車ごと船に乗れるらしい。何台か並んでいる車の後ろに並ぶ。

車を降りて、年期の入ったさびれた売店で往復のチケットを購入。車に戻って待っているとフェリーが入港してきた。次々車が乗り込む。その横に人が、自転車が、バイクが乗り込む。

車のスペースの横に人が立って乗っている。

 

せっかくの船旅だし、車をおりて二階の船室へ、と思っていたけれど、まったく想定外のフェリーだった。ジンベイザメのようなエイのような、台車のようなフェリーは、何台かの車と歩行者とバイクを載せて、平行移動のように向かいの港まで移動していった。

車から降りる人はいない。車に乗ったまま向かいの生名島に到着。

すべてが新鮮な体験だった。あまりにシンプルな渡しのシステムに感動する間もなくそのままスロープを走って港に出る。

正面に「佐島→」と言う看板が見えた!

・・・佐島!

 

矢印の差す方向へ走る。生名島は因島ほど大きくはないが、佐島ほど小さくはない。期待はどんどん高まっていく。ぐるりと島の周縁をなぞるように走って、佐島へ渡る橋に差し掛かる。佐島だ!ついにきた!!